還暦は何で60歳なの？と聞かれたのでちょっと書いておく。
疑問というのは、暦を十干十二支で表すと10×12=120で始めに戻るのではないかということだ。
実際に当てはめてみればすぐにわかるのだが、十干は10年ごとに元に戻り、十二支は12年ごとに元に戻る。ということは10の倍数と12の倍数が最初に合うところ、即ち10と12の最小公倍数60が還暦ということになる。それぞれが一回りするたびに二つずつずれるので、十干と十二支の組み合わせ120のうち半分しか実現しないことになっている。丙午（ひのえうま）というのは有っても丙羊（ひのえひつじ）というのは無いのである。十干の訓読みもキノエ、キノト、ヒノエ、ヒノトなどと対になっているように、十二支もエに対応する六支とトに対応する六支に分かれているのである。