LaTeXを使った「次第」作成 その2
まずはプロジェクト作成から始めよう。
マイページを開いているね。下の方に「+新規プロジェクト」と云うのがあるからそこをクリックしよう。
「プロジェクトの新規作成」ダイアログが開いたら
「空のプロジェクト」を選び「プロジェクト名」欄に適当な名前を入れて「作成」ボタンを押す。
「初めてのTeX」にしてみました。
マイページにプロジェクトが登録されました。プロジェクト名「初めてのTeX」をクリックします。
師匠、プロジェクトが開きました。
だんだん積極的になってきたね。画面の左側がプロジェクトを構成するファイル名。今は空の「main.tex」と云うファイルが一つ登録されている。
拡張子「.tex」は または
のファイルを表す。
では入力していこう。main.tex をクリックすると真ん中の欄で入力できる。
半角のバックスラッシュの後に半角アルファベットを続けるとその文字を起点とする命令が列挙され選択できるようになっている。
カーソル移動で命令を選択しリターンかマウスクリックで確定できる。
続けて下のようになるまで入力しよう。のファイル中の半角バックスラッシュで始まる語は全て
や
の命令である。
ファイルは\documentclassで目的とする様式を指定し\begin{document}と\end{document}の間に文書内容を書く構造になっている。
これら3つは必須の命令である。\documentclass[…]{…} の […] の中はオプションで {…} で指定するのはクラスファイルである。
ここでは jsarticle.cls というクラスファイルを読み込んでいる。これは日本語の論文を書くための設定、例えば、用紙の向きやサイズ、文字のサイズやページの余白など記述するための設定をまとめたものだ。でも、論文以外に使えないというわけではなくて、まあ、簡単な文書用というところかな。
オプションは変更できるが何も設定しなかった場合にはあらかじめ設定されている値が使われる。jsartcle.cls では 用紙はA4、文字サイズは10ポイント、行は横書きなどである。
つまりA4用紙横書きに「初めての\TeX」という文を出力するわけだが、この \TeX というのがという文字を出力する命令である。
それでは右上の「コンパイル」を押して出来上がりのPDFを見てみよう。
師匠、右側の欄にPDFができました。
ここで右上のメニューを開いてみよう。
先程PDFを出力するときにコンパイルをしたけど、実はその時は platex というプログラムを使った。最初にそう設定されていたのだよ。
このようなプログラムをlatexコンパイラとかlatexエンジンなどと呼んだりもするが、今ではいくつかのコンパイラが使われている。
ここで今後主流になりそうな lualatex に変えてみよう。
コンパイラを変えると命令も若干変わるがクラスファイルもそれ用のファイルに変えなければいけないと覚えておこう。
それでは元の画面に戻って縦書きに挑戦しよう。
縦書きにするにはクラスファイルを変えるだけで良い。
lualatex を使うのでクラスファイルを ltjtarticle にする。
師匠、できました。
用紙を横置きにするにはどうしたらいいですか?
クラスオプションに landscape を指定する。
出来ました。
師匠、uplatex というのも試してみたいんですけど。
uplatex の時はスタイルファイルを utarticle にしよう。
師匠、用紙が横にならないし何も出力されません。
その時は何も考えずに以下のようにする。
できました。
だいぶ操作にも慣れたようだね。
今回の説明はLaTeXの極々基本なので次回までにCloudLaTeXトップページの下の方にある
CloudLaTeX の使い方や LaTeX の記法についてのチュートリアルなどを見て色々試しておこう。の情報は TeX Wiki を見よう。ここは
を始めると必ずお世話になる所で
の疑問は粗方ここで解決できるだろう。
次回から声明の譜の書き方を練習しよう。
コメント
LaTeXを使った「次第」作成 その2 — コメントはまだありません
HTML tags allowed in your comment: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code class="" title="" data-url=""> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong> <pre class="" title="" data-url=""> <span class="" title="" data-url="">